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よくある質問
工法全般について
ミニシールド工法はシールド工法or推進工法?
ミニシールド工法は、三等分割のミニシールド工法用鉄筋コンクリートセグメントを使用するシールド工法です。
ミニシールド工法の実績はどれ位ありますか?
2023年10月末時点の、累積延長は590,000mです。
ミニシールド工法の用途別実績はどうなっていますか?
全体の91.8%が下水道管渠です。内訳は、86.5%が汚水または合流管渠で5.3%が雨水管渠です。下水管渠以外の用途は、水道の鞘管および農業用水です。
掘削方式に種類はありますか?
あらゆる土質に対応の泥土圧式、軟岩対応の半機械式、硬岩対応のTBM式、普通土から玉石混じり土対応の手掘り式があります。泥土圧式以外は、切羽の自立が条件となります。
対象口径は?
泥土圧式はφ1,000~2,000mm、半機械式およびTBM式はφ1,200~2,000mm、手掘り式はφ900~2,000mmです。
1スパンの施工延長はどれくらいですか?
原則として無制限です。実績としては、泥土圧式が2,340m(φ1,000mm)、手掘り式が1,247m(φ1,100mm)です。
曲線半径はいくらまで施工できますか?
最小曲線半径は全て10mまで施工可能です。ただし、この区間にはスチールセグメントを使用します。
セグメントについて
セグメントの幅は?
RCセグメントでは、φ900~1,350mmは600mm、φ1,500~2,000mmは750mmです。(急曲線用スチールセグメントはRCセグメントの1/2または1/3を採用)
RCセグメントの継手はどうなっていますか?
セグメント間およびリング間とも凹凸の突合せ構造となっています。ボルト等は一切使用しません。(スチールセグメントは除く)
スチールセグメントはどこに使用するのですか?
急曲線部(泥土圧式はR<60m、泥土圧式以外はR<40m) および割り込みマンホール等で欠損の大きい部分に使用します。
スチールセグメント部の仕上げはどうするのですか?
シールド貫通後にポリマーモルタルを使用して左官仕上げをします。
RCセグメント部に流入管は取り付けられますか?
セグメント幅(600or750mm)の1/2程度の管径まででしたら、取り付け可能です。
RCセグメントは腐食環境の厳しい場所にも使用できますか?
硫酸の発生が予測される区間については、抗菌セグメントを使用することで、下水管路内でコンクリート腐食を起こす硫酸の発生を抑制することができます。
シールド機について
シールド機の扱いは損料or全損?
基本的に損料扱いです。ただし、残置の場合は外殻および面板等が全損扱いとなります。
シールド機のビット交換方法は?
中間立坑および機内からの交換が全ての口径で可能です。
施工条件について
道路が狭く曲がりくねっています。発進基地から到達立坑まで1,000m以上ありますが、施工できますか?
泥土圧式の場合、曲線半径R=10mまで可能で、施工延長も2,340mの実績がありますので、充分に施工可能です。
施工区間の土質が粘性土、砂礫および岩盤の複合地盤なのですが施工できますか
泥土圧式の場合、中間立坑でカッターフェイスの形状を変更することであらゆる地盤に対応できます。ビット交換は機内から行うことができます。
施工区間の土質は砂礫層で延長は約500mですが、R=20mの急曲線が4箇所あります。推進工法は途中に立坑が作れないので無理だと思われシールド工法しかないのですが、施工費が推進工法に比べずいぶん高くなるのではないですか?
切羽が自立していれば、手掘り式で施工できます。手掘り式は、シールド機が安価で急曲線施工もR=10mまで可能です。施工費も推進工法とあまり変わらないか、場合により安くなることもあります。
必要管径は600mmなのですが、立坑を造る用地がないため曲線が多くなり推進工法で施工が困難です。シールド工法では、管渠が大きくなり工事費がかさむのではないでしょうか?
泥土圧式の場合は仕上り内径がφ1,000mm、手掘り式は仕上り内径がφ900mmから施工可能です。このため、一般のシールド工法に比べ工事費が安くなります。
発進基地用地があまりないのですが、最低どれくらい必要ですか?
泥土圧式の場合、通常500m2必要ですが、ステージを組むなどの条件により400m2程度でも可能です。